どうもー。気付いたらイヤホン買いまくっててビビっているポッターです。
今回は1万円ほどのワイヤレス骨伝導イヤホンのAftershokz OpenMoveを使用した感想を書きます。
Aftershokz OpenMoveというより骨伝導イヤホン全般としてのメリット・デメリットが多いですが、購入前に知ってほしいことを列挙しておきました。
こんな人にオススメ!
・とにかく解放感が抜群なイヤホンが欲しい人
・耳の穴にイヤホンを入れる頻度を減らしたい人
・ワイヤレスイヤホンを持っていなくて骨伝導とカナル型両方が気になる人
・値段控えめで高コスパな骨伝導イヤホンを探している人
基本情報
基本スペック
接続方法 | Bluetooth |
Bluetoothバージョン | Ver. 5.0 |
コーデック | SBC |
充電端子 | USB Type-C |
充電時間 | 約2時間 |
連続再生時間 | 6時間以上 |
防水 | IP55 |
重量 | 29 g |
基本スペックは個人的に気にしているものを抜粋しました。
コーデックはSBCのみで、連続再生時間は6時間程度とちょっと短めな印象。
重量は29gと普通のイヤホンより重めですが付けていてそんなに重たいと感じたことはないです。
骨伝導イヤホンは値段を抑えるのが難しいようで、スペックだけを見てしまうと同価格帯の普通のイヤホンより見劣りします。
このOpenmoveは骨伝導イヤホン専門メーカーShokz(元AfterShokz)製品の中でエントリーモデルという位置づけです。
写真とサイズ感
次にサイズ感を伝えるために写真を少しだけ。


その他のスペックや魅力については公式サイトの方で確認してみてください。

良いと思った点
開放感が抜群
骨伝導イヤホンとしての特長ですが、耳の中に物を入れないので耳の解放感がとても良いです。
個人的にインナーイヤーイヤホンでも周りの音が十分聞こえるんですけど、骨伝導イヤホンだと周囲の音が完全に聞こえます。結構音量を上げても周りの音が普通に聞こえます。
もちろん耳の近くを少し圧迫する形で固定するので、最初は解放感を感じないかも知れません。でも慣れてくると耳にイヤホンを入れない開放感の方が勝って、付け心地は骨伝導イヤホンの方が良いと感じるようになりました。
耳の穴の皮膚に優しい
普通のイヤホンを付けるときに耳の穴の皮膚が擦れたり圧迫されたりしますよね。
僕はその刺激で耳の穴が痛くなっていた人だったのですが、骨伝導イヤホンを時々使うようになってから耳の穴が痛くなることがなくなりました。
骨伝導イヤホンが難聴対策になるのかは個人的に懐疑的なんですけど、耳の穴の皮膚への負担が減るのは確かだと思います。
マルチペアリングができる
2つの端末までペアリング登録できます。僕はFire TV Stickとスマホにペアリングしています。
無線イヤホンの弱みって、刺せばすぐ使える有線イヤホンよりも接続に時間がかかることだと思うんですよね。でもマルチペアリングがあるイヤホンだったら複数の端末の切り替えが簡単なので、無線イヤホンの弱点をかなり軽減することができるんですよ。
マルチペアリングは無線イヤホンを探す上で重要な指標の1つだと思います。
音量調整のボタンがついている
分かりやすい音量調整ボタンが付いています。ときどきボタン長押しで音量調整するイヤホンもありますが、このイヤホンは普通に音量調整ボタンが付いているので音量をスムーズに変更できますよ。
もちろん再生・停止・電話に出るボタンも付いているのでスマホを身体から離していても全然困りません。
Fire TV Stickと相性が良い
個人的にこのイヤホンはFire TV Stickと最高の組み合わせだと思います。理由としては
- 音量調整がイヤホンでできる
- マルチペアリングできるから接続設定を毎回する必要がない
- スピーカーとイヤホンの中間みたいな位置づけ
下の記事でも書きましたがFire TV StickはBluetoothオーディオに対応していますが、音量調整はオーディオ機器側でしかできないことがあります。
なので、音量調整がしやすい無線イヤホンというのがFire TV Stickには合っています。
また、この骨伝導イヤホンはイヤホンよりは開放的なサウンドで、スピーカーよりは音が周囲に漏れないという、スピーカーとイヤホンの中間のような役割をしてくれます。
「周りに音を聞かれたくないけど、耳をイヤホンで塞ぎたくない」という場合にピッタリです。
実はカナル型イヤホンのような役割もできる
付属している耳栓を同時に付けることで「高音質化」と「環境音の遮断」の両方が行えます。
後に書きますけど正直このイヤホンって耳栓無しで普通に使うと値段の割に音質は良くないです。ですが、耳栓を付けると今まで鼓膜に届きづらかった音が聞こえるようになるので音質が良くなります。
そして、耳栓を付けると当然ですが周りの音が遮断されます。
つまり、耳栓を付けると無線のカナル型イヤホンみたいな状態になります。
既にカナル型のワイヤレスイヤホンを持っている人にとっては「いや、わざわざ骨伝導イヤホンと耳栓するくらいならカナル型イヤホン使うわ(笑)」という感じだと思います。
しかし、「まだ無線イヤホンを持っていないし、音質はある程度で十分」という人にとっては、これ1台で”ワイヤレス骨伝導イヤホン”と”ワイヤレス疑似カナル型イヤホン”の実質2種類持っている状態になりますので、結構良い買い物だと思いますよ。
気になった点
喋ったり食べながらだと聞こえづらくなる
口をある程度開けたり閉じたりすると頭部との接触が悪くなって、音が聞こえづらくなります。
そのため食事しながら使うのには向きません。
僕は全然気になりませんでしたが、もしかしたら人によっては通話中に同じようになる可能性もあります。
耳掛けが当たる部分が痛くなるかも
耳の穴の皮膚には優しいと書きましたが、耳の上に掛けることになるのでマスクとかメガネと同じような場所に負荷がかかります。
僕はキツめのマスクを付け続けていた時期に、このイヤホンを付けると耳が痛くなることがありました。
マスクを適度なサイズなものに変えてからは特に皮膚が痛くなった経験は無いですが、皮膚が弱い人はもしかしたら合わないかも知れません。
端末が遠いとマイクの音質が悪くなりやすい
端末とイヤホンの距離が離れたときに音楽の音質が悪くなったり途切れがちになったりした経験がないんですが、通話のマイクの音質は少し離れると結構劣化するみたいです。
スマホから1.5mくらい離れた状態で通話していたら、相手の声はキレイに聞こえていたのですが自分の声にノイズが入っていると言われました。(このとき2.4GhzのフリーWi-Fiが飛んでいるビジネスホテルで通話していたので、電波の干渉を強く受ける環境だった可能性はあります。)
このように、相手の音声がキレイに聞こえていてもマイクの入力はノイズが載っている可能性があるので注意しましょう。
システム音声の音量が大きい
再生・停止ボタンや音量調整ボタンを押したときに「ポ」みたいなちょっと低めの機械音がするんですけど、この機械音の音量が大きめです。
普通に使用している分にはそんなに気にならないんですけど、問題は耳栓を付けたときですね。耳栓をしていると音が全体的に大きく聞こえるようになるんですけど、システム音がかなり大きく聞こえるようになります。そのため、耳栓を付けた状態ではなるべくイヤホンのボタンを使って操作しない方が良いです。
そのほか知ってほしいこと
音質は同じ価格帯のカナル型イヤホンより悪い
これは骨伝導イヤホンの特性でしょうね。音質の定義にもよりますが、基本的に高音と低音が聞こえづらくなります。
「個体を伝導してくるなら音も良いのか?」とか変なことを一瞬考えましたが、カナル型イヤホンの方が音質は良いです。
耳栓を付けるとかなり音質は改善されますが、それでも同じ価格帯のカナル型イヤホンには劣ります。
寝ホン(寝ながらイヤホン)には向いていない
左右のスピーカーを繋いでいるバンド部分が頭の後ろに周り込んだ状態になります。なので枕に頭を載せるとバンドが押されて盛大にズレます。
真横を向けば寝ホンできなくはないですが、バンド部分を気にしながら寝返りを打つのは難しいしストレスです。あまりオススメはしません。
前後逆に装着してバンド部分がおでこの前に来るようにしたり、90度回転してバンドが頭の上に来るように装着するという手もあります。
しかし、これも装着が安定しなくて寝返りとかに弱いのでオススメしません。
個人的に寝ホンにはUrbanista Lisbonというイヤホンが最強です。
充電口はType-C
これは人によって感想が変わる部分だと思いますが、充電口はUSB Type-Cです。僕はスマホとPCとSwitchと他のワイヤレスイヤホンがType-Cなので超嬉しいです。
持っている小型の端末は全部Type-Cみたいな人は結構いると思いますが、まだMicro BやLightningケーブルがメインの人からするとコードの種類が増えて面倒かも?
マルチペアリングは2台同時に設定する必要がある
マルチペアリング機能は後からもう1台ペアリング相手を足せるようなものではなくて、繋げたい2つの端末を用意して2台を一気に登録する必要があります。
両方の端末でBluetoothがオンだと両方ともに接続されます。ちょっと珍しい仕様。同時再生はできませんでした。
机とか固い場所に置くとスピーカーみたいに音が出る
机の上に置いたスマホのバイブレーションが鳴ると振動音が大きくなりますよね?それと同様に、机とか表面が固いものの上に置くとスピーカーみたいに音が出ます。
骨伝導のイヤホンを使おうと思っている人はスピーカーなどで音を出したくない人だと思うので、この点については注意してください。
音漏れは同じ部屋に居ると聞こえるかも?くらい
骨伝導イヤホンは全部そうだと思いますが音漏れします。ただ、音量としては「同じ部屋に居ると音漏れしているのが分かり、静かな部屋だと内容も分かるかも」くらいの音量です。
上で書いたように、もしかしたら皮膚が薄いor硬い人は机の上に置いたときと同様にイヤホン本体や頭全体からスピーカーのように音が出るかも知れません。
まぁそんな話は聞いたことないですけど、口からスピーカーみたいに音が出ると言っている人は知り合いに居ました(本当か?笑)
無線の遅延が大きくてゲーム用途は無理
Bluetoothのコーデックは遅延が一番大きいSBCしか対応していないです。ゲーム用に使うなんて当然無理です。
というか安いワイヤレスイヤホンでaptX LLが付いていることって現状ではほとんど無いと思います。
まとめ
骨伝導イヤホンとしてのメリット・デメリットは当然ありますが、マルチペアリングや分かりやすい音量調整ボタンなどが特長のイヤホンです。
ワイヤレス骨伝導イヤホンとしては安価な1万円という高コスパイヤホンです。
今後もう少し待ったらもっと安価で高コスパなワイヤレス骨伝導イヤホンが出る可能性はありますが、今すぐ手に入れたいという人にはとてもオススメです。