どうもー。つい最近までBluetoothを信用していなかったくせに、今となっては無線化推進教徒と化したポッターです。
今回は2021年4月に購入したAnker Soundcore Liberty 2 Proについてレビューします。
音質は正直そこまで期待していなくて「時々ノイズ入ったり劣化激しいんじゃないの?」とか思っていたんですけど、今の無線イヤホンって凄いっすね。未来に生きている気分っすよ。
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外観と基本スペック
まずは箱と付属品。ある一定以上高級なイヤホンに特徴的なデカい箱です。付属品は説明書類とイヤーピース、充電コードです。




次に外観です。充電ケースは結構大きいです。また、他の完全無線イヤホンでよく見かける所謂うどんイヤホンという形状ではないのです。デザインは個人的にうどん形状より好きなんですけど、耳につけるときと充電ケースに入れるときに分かりづらい場合があります。



基本情報についてはAnker公式サイトから確認してください。(ブログ書いているくせに僕個人が公式サイト以外を信用していないという(笑))

ライターのイヤホン観
レビューの前に僕自身のイヤホンの好みやスタンスなどを知らないと、感想の受け取り方が分かりませんよね。ということで、まずは個人的なイヤホンの好みについて書いておきます。
音質は5000円の有線カナル型イヤホンで感動する
詳しい機種は覚えてませんが、audio-technicaの5000円程度の有線カナル型イヤホンの音質で音のキレイさにビビったレベルの耳です。つまり、オーオタ(オーディオオタク)の人には感想については全然参考にならないと思います。反対に同じくらいかそれより安いイヤホンしかまだ使ったことない人は参考になるかも知れません。
低音が強調され過ぎるのは嫌
Xperia AXという大昔のスマホに付属のイヤホンを使っていたときがあったのですが、低音が強調され過ぎてて凄い閉鎖間を感じて嫌でした。当時はそのイヤホンが音自体はキレイだったのである程度使ったのですが、体調が良くないときに聞いたら普通に頭痛がしたので、多分僕は低音が強すぎるとダメみたいです。
結論から言うと今回レビューするAnker Soundcore Liberty 2 Proでは低音と高音のバランスが良かったので、その点は大丈夫でしたよ。
インナーイヤーイヤホンが一番好き
Anker Soundcore Liberty 2 Proはカナル型イヤホンですが、僕個人としてはゴムで耳を塞がないインナーイヤーと呼ばれるイヤホンが一番好きです。
カナル型イヤホンの閉鎖間と耳が圧迫される感じがあんまり好きじゃないです。
ただ、シチュエーションにもよります。移動中や自室で音楽鑑賞だけをしているときは周りの音が遮断されるカナル型イヤホンが良いんですけど、作業しながら音楽聞くときとラジオを聞くときはインナーイヤーイヤホンが良いです。骨伝導イヤホンも持っていますが音質はインナーイヤーイヤホンの方が良いので、そのときの気分によって骨伝導とインナーイヤー型で使い分けています。
Liberty 2 Proが初めての完全ワイヤレスイヤホン
今回レビューするAnker Soundcore Liberty 2 Proが僕にとって初めての完全ワイヤレスイヤホンです。
完全ワイヤレスイヤホンって、音質以外のところでお金がかかって音質は同価格帯の他のイヤホンより悪いんじゃないかと勝手に思ってます。
そして、僕自身は5000円のカナル型イヤホンで感動するレベルの耳を持っているので、1万円の完全ワイヤレスイヤホンでちょうど良いんじゃないかと考えてAnker Soundcore Liberty 2 Proを選びました。
良かった点
完全ワイヤレスの身軽さ。満員電車に乗る人は特にオススメ
このイヤホンに限ったことではないですが、完全ワイヤレスって良いですね。
付けるときに落としたり無くしたりしないように気を付ける必要はありますけど、一度つけてしまえば超身軽。
基本的にカバンはリュックを使っていて満員電車によく乗っていた僕は、頻繁にリュックを前に抱えたり後ろに背負ったりを繰り返していたのですが、有線のイヤホンだと引っかかりまくって面倒くさかったです。これが完全無線イヤホンになるとリュックを前に抱えるときもそうですし、満員電車で他の人に線が引っかかることを心配する必要もなくなります。
また、満員電車に限らず有線のイヤホンしながら歩くと線が服に擦れる音が入ってしまいますが、完全無線イヤホンならその音が入らなくなります。
しかも、無線が結構広い範囲に届くので家にいるときにスマホをポケットに入れる必要がありません。僕は何となく自室ではなるべくスマホを身体から離しておきたいタイプの人なので、無線イヤホンが手に入ってからQOL(クオリティ オブ ライフ)爆上がりしてます。
音質めっちゃ良い…高音も低音もしゅごい…
一番驚いたのはこれです。今の無線技術ホントに凄いっすね。通信ノイズは余程混雑した場所に行かなければ発生しないです。
aptX接続に対応しているので、スマートフォンや音楽プレイヤーの方もaptX接続に対応していれば高音質接続が可能です。
音としては今まで使っていたイヤホンと比較して高音も低音も両方ともキレイにクッキリと聞こえました。今まであんまり聞こえていなかった音も聞こえて凄かったです。買った日はひたすら音楽聞いて終わりましたね(笑)
高音域もよく聞こえるということで、低音が弱かったりしないかと心配になるかと思います。確かに相対的に低音は小さめになりますが、それでも低音域の音も迫力があって全然気になりませんでした。
そんなに良い耳してないし、良いイヤホンを比較してきた訳じゃないですけど、歴代イヤホンと比較すると一番音のバランスがフラットだと思います。
充電が良くもつ
外出中2時間程度と自室で1時間程度を毎日使っていますが、充電で困ったことはないです。というか買ってからまだ片手で数える程度しか充電していません。
ケースと本体が大きいだけのことはありますね。イヤホンだけでも8時間もってケース使用時は最大32時間使用できると表記されています。
Type-Cの高速充電
そしてケースの充電口はType-Cです。電池の容量が多いのでそもそも充電をする頻度が少ない上、その数少ない充電も短時間で終わります。
つまり、このAnker Soundcore Liberty 2 Proは他のイヤホンに比べて音楽視聴に対する充電に費やす時間が少ないことになります。
充電が必要という有線イヤホンに対する短所をなるべく軽減した無線イヤホンと言えます。
ボタン操作の割り当てをカスタマイズできる
Anker Soundcore Liberty 2 Proは他の無線イヤホンと同様にスマホに触ることなく、イヤホンについているボタンのみで音量調整や曲の変更(プレイリストを”次へ”と”戻る”)など簡単な操作をすることができます。
Soundcoreというアプリをスマホにインストールすることによってボタン操作の割り当てを好きに変更することができます。


また、Soundcoreではファームウェアのアップデートやイコライザの設定もできます。購入したら一度はSoundcoreをダウンロードしてファームウェアアップデートをすることをオススメします。
ケースのフタがしっかりとした作り。開け閉めの音も上品
充電ケースのフタはスライドして開ける方式です。
完全ワイヤレスイヤホンでは普通の箱みたいにパカっと開けるタイプの充電ケースが多いですが、普通のフタだとちょっとした反動でフタがすぐ閉じちゃったり、フタを占めるときにプラスチック同士が勢いよくぶつかるのでパン!と大きい音が出たりします。
しかし、Liberty 2 Proのケースは全開状態だと強めに固定されるのでフタが指にぶつかったり手元が傾いたりしてもフタが勝手に閉じません。これ何気に助かります。
しかもスライド式だからか開け閉めの音は比較的静かです。まぁ乱暴に開け閉めすればデカい音も鳴らせるには鳴らせるので静かというよりは上品というのが正しいですかね。上品というのも変ですけど安いプラスチックがぶつかる音よりは高級感ありますよ。

気になった点
高音域が音割れみたいになることがある
これは特定の周波数なのか特定の条件を満たしたときなのか不明ですが、高音域で音割れみたいな音がする音楽がありました。ほとんどの曲は大丈夫だったのですが、特定の曲を特定のアプリで聞くと割れた音になります。
また、高音がクッキリと聞こえる性質上、音割れしていなくても耳に刺さるようなサウンドが出ることがあります。
ー追記(6/1)ー
記事を書いてから1ヵ月経ちましたが、耳が慣れたのかエイジングされたのか僕には断言できませんが、高音域での音割れみたいな音は聞こえなくなりました。
ホワイトノイズが結構ある。しかも大きくなるときがある
このイヤホン、ホワイトノイズが結構入ります。静かな曲を初めて聞くときはかなり気になるかも知れません。僕は3日くらいで慣れてしまったので気にならなくなりましたが、ホワイトノイズが許せない人にはオススメしません。
あんまり詳しくないんですけど、バイノーラル録音されたASMRやVRのゲームとかだとホワイトノイズのせいで空気感を感じづらいかも知れませんね。
高音質ファイルだと最初の数秒待たされることがある(スマホの問題?)
ハイレゾ音源の音楽を再生するとき、ときどき再生がすぐに始まりません。ただ、これは正直イヤホンの仕様なのか、aptX接続の仕様なのか、スマホのせいなのか、アプリのせいなのか分かりません。
一応そういうこともあるんだという程度で。
ー追記(6/1)ー
友人のaptX対応の別のイヤホンでも検証したところ、同じくハイレゾ音源で最初の数秒再生されないことがありました。そのため、aptXの仕様かスマホのせいだと考えられます。
充電ポートのフタがすぐに壊れそう(ワイヤレス充電推奨?)
充電ポートのフタは細いゴム材質のもので充電ケースと繋がっているだけです。これだけでも人によっては不安になるかも知れませんが、充電コードを刺すとなんとコードとフタが干渉します。そのため、フタに圧力をかけた状態で充電することになります。
写真は純正のコードではないですが、これは付属品のコードでも同様です。ちなみにNintendo Switch用の充電コードはコードの先端部分が太すぎて刺さりませんでした。
正直ゴム部分が切れちゃってもフタは閉められるし、充電の頻度も少ないと思うので大して問題にはならないと思いますが、もし不安ならワイヤレス充電Qiで充電しましょう。



充電ケースにしまうときコツがいる
正直これは「慣れろ」の一言で済みますが、最初はケースにイヤホンを戻すのが難しいかも知れません。そうっぽいところに近づければ勝手にマグネットで引き寄せられますけど、最初は左右反対にしまおうとして全然入らなかったりする可能性はありますね。
繰り返しになりますが、まぁ慣れたら大丈夫です。
充電ケースに入ったと認識されないときがある(2021/9/27追記)
イヤホンをケースにしまうと自動的にスマホとのペアリングが切れるんですけど、最近たまに充電ケースに入れた状態でペアリングされる上に充電されないことがあります。
また、片耳だけケースの中で繋がってしまうと次に取り出したときに片耳しか聞こえません。同時に両耳ともに接続していないと一度切断するまで片耳しか使えない仕様なので、ケースの中で片耳だけ接続されちゃったときは一度ケースに入れ直して切断する必要があります。ケースに入れ直すことが多いと凄い不便なので原因や対処法があれば良いのですが…
ちなみに何度ケースに入れ直しても上手くいかない場合は、
- スマホから両方のペアリングを解除
- 両方のイヤホンをケースに入れて20~30秒ほど待つ(ケースが両方のイヤホンを認識するまで待つ)
- 充電口のフタの横にあるボタンを、イヤホンが赤く点滅するまで30秒くらい長押しする。
- その後スマホに改めてペアリングをする
という手順でペアリングし直すと大体直ります。この方法を2回くらい試したら急に動作が安定して最近は片耳しかならない現象に合わなくなりました。
その他知ってほしいこと
ワイヤレス充電Qi対応(充電器は別途購入が必要)
充電ケースがワイヤレス充電に対応しています。そのため、あの壊れそうで怖い充電ポートのフタは開けずに、ケースを特定の場所に置くだけで充電できます。
ただ、Qi充電の機器は付属していないので自分で別途購入する必要があります。
Bluetoothの接続強度は別に強くない
完全ワイヤレスイヤホンって単純に通信相手が2台になるので、普通のワイヤレスイヤホンと比べて通信状況が悪化しやすいです。(2台と通信するのはスマホ側かイヤホン側か両方なのかは機種によるのかな?)
バスの中で周りがみんなワイヤレスイヤホンをしていたときは5分に1回くらいノイズが入りましたし、新宿で乗り換えをしたときは人が多い場所に居た間は途切れまくってまともに聞くことができませんでした。
他のワイヤレスイヤホンを外で使ったことないので、正直このイヤホンの接続が強いのか弱いのか分かりません…
寝ホン(寝ながらイヤホン)はオススメしない
線が何かと擦れるノイズが入らないので、完全ワイヤレスイヤホン自体は寝ホンにもオススメです。
しかし、Anker Soundcore Liberty 2 Proに関してはベッドや布団で使用することはオススメしません。本体のサイズが大きくて結構耳からはみ出ます。そのため、寝返りなどして横向きになると耳がとてつもなく圧迫されて痛くなります。
完全に仰向けになったりうつ伏せになるなら大丈夫なんですけど、万が一にも寝落ちしてしまって無意識に寝返りしたら大変危険です。なので寝ホンはオススメしないし、就寝前は絶対に使わない方が良いです。
音楽用のノイズキャンセリングは無い
通話用の声を聴きやすくするノイズキャンセリングはついていますが、音楽鑑賞に使われる周囲の音をかき消すようなノイズキャンセリングは付いていません。類似商品でノイズキャンセル機能が付いたモデルもあるので、ノイズキャンセリングが絶対欲しい人はそちらの方を検討してください。
マルチペアリングやマルチポイント接続はできない
複数機種を登録することができません。そのため、普段と違う機種に使いたい場合はペアリングし直す必要があります。
これが何気に不便ですし、反対に刺すだけで使えるのが有線イヤホンの強みだと実感させられましたね。
通常のaptXなので遅延あり。ゲーム用途は厳しい
aptXは低遅延だということを無線イヤホンに手を出す前は聞いていました。たしかにSBC接続の無線イヤホンよりはマシですが、それでも確かな遅延があります。
もっと遅延を減らしたaptX LL (Low Latency)というものもありますが、このイヤホンは通常のaptXです。
そのため、ゲーム用途で使用するのは厳しいです。音ゲーなんて絶対無理ですね。
最後に
Anker Soundcore Liberty 2 Proは購入前に気を付けて欲しい点もたくさんありますが、「完全ワイヤレスイヤホンとしての利点」「高音と低音の再現」「充電周りの優秀さ」が特長のイヤホンでした。
この記事がイヤホン選びの参考になたら嬉しいです。
ー 他のレビュー記事 (完全ワイヤレスイヤホン)
ノイズキャンセリングと外音取込を持つ高コスパなイヤホン
⇒ MS-TW33レビュー!軽量・多機能・高音質な完全ワイヤレスイヤホン!
超軽量・極小サイズで寝ホンにオススメなイヤホン
⇒ 寝ホンに最強!urbanista LISBONレビュー!開放感抜群!
高コスパなお手頃イヤホン
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