どうもー。賃貸の下見でネット環境クソ物件にばかり出会って悶絶しているポッターです。
賃貸物件を探していた時に多くの物件を下見させてもらったのですが、「物件情報に載っているネット環境の情報はほとんど当てにならない」ということが分かりました(笑)。
この記事では僕の経験談と、賃貸探しの際に知ってほしいことについてまとめました。
記事が長くなり過ぎない程度になるべく用語の説明を書きました。回線に詳しくない人も是非読んでみてくださいね。
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ライターが実際に遭遇した事例
“光ファイバー”と記載 ⇒ 実際に”建物までは”光ファイバーで部屋はVDSL
VDSLというのは電話線を使った通信のことで、通信速度は最大で100Mbpsしか出ません。光ファイバーは大体1Gbps、最近は2Gbpsの契約も出てきたりもっと早い速度にも対応していたりします。
光回線と書かれていてもマンションやアパートのような集合住宅では、建物までは光ファイバーが通っていて、各部屋には電話線(VDSL)でしかネットが通じていないというパターンがあります。光ファイバー表記がされていた物件ではこのパターンが一番多かったですね。
ただし、後半に書きますが部屋まで光回線が来ていたとしても、実はそれだけでは安心できませんので注意です。
“高速ネット接続”と記載 ⇒ 部屋数30以上なのに建物全体で1Gbps
高速ネット接続と書かれた物件に行ったんですが、「ネット使用料無料」とか書いてなかったのに実は家賃にネット代が含まれていてLANポートがありました。
部屋に光コンセント(光回線の穴)もモジュラージャック(電話線の穴)も無くて、LANポート(ルーターとかパソコンに付いているタイプの穴)が壁に付いていました。付いていたポートがCAT5e(カテゴリー5e)だったので理論上は1Gbps出るのですが、詳細を聞いたら建物全体で1Gbpsしか出ないと言われました。
ちなみに部屋の数が30以上あるので夜の通信速度は良くて30Mbpsとかですね。
さらにさらにプロバイダーと回線業者は無名な会社でIpv4の契約と聞き出せたので実際は建物全体で1Gbpsなんて出ないと思います。なので、実際の夜間の速度は数Mbpsレベルですかね…
Ipv4だけに対応した回線は遅いことが多いです。あと回線業者はフレッツ光がやっぱり定番です。
“ネット専用回線”と記載 ⇒ 実際は光ファイバーどころか電話線すらなかった
これが一番酷かったです。ネット専用回線とかいう謎表現を書いているくせに電話線すらなかったです。ケーブルテレビもないのでマジで「ネット専用回線とは?」という状態でした。
そのとき管理人に連絡付かなかったので詳細不明ですが「一応建物までは光回線来ているから勝手にネット回線の工事して良いよー」って意味でしょうかね…?
空いてた3部屋全て見ましたが、どの部屋もネットの工事をした様子はありませんでした。マジで謎。
ネットに関して何も表記無し ⇒ 何故か全て光コンセントあり
そしてショックなのがこれです。特にネットに関する表記が無いのに不動産屋さんが紹介してきた物件がいくつかあって、担当者を信じて内見に行ったら全部光コンセントがありました(笑)。
(光コンセントは光ファイバーで通信するときに必要な穴のことで、光コンセントがあるということは部屋まで光の回線が来ているということです。)
多分もともとはネット環境が無かったけど前の住居者が工事をして残っているというパターンですね。けれど、管理人が回線に詳しくないから昔のまま物件情報にはネットに関して何も記載していないという状況だと思います。
ちなみに不動産屋の担当者が光コンセントというものを知らなかったので、どうやってネット回線が引かれていると知ったのかは謎です。
不動産屋だけが見れるという資料をずっと見せてもらっていたのですが、そこにも回線に関して何も記述が無かったです。
管理人に電話したんでしょうか…それとも絶対に客には見せない更に機密な情報網でもあるんですかね…?
最終的に選んだ物件には何が書いてあったか
最後に参考程度に僕が実際に住んでいる部屋の回線について紹介します。
最終的にはネット使用料無料の物件にしました。後述しますが、ネット使用料無料の物件は注意が必要はあるものの回線の契約が良いものだったので選びました。
契約回線は「フレッツ 光ネクスト ギガマンション・スマートタイプ 全戸加入プラン(光配線方式)」というもので、プロバイダーはAsahiNetでした。
IPv6プラスに対応していて、昼は下り700mbpsとか出て、夜間でも下り300mbpsくらい出ています。超快適な回線を手に入れられました。
そして気になるSUUMO上での表記ですが、なんと”ネット専用回線”とも”光ファイバー”とも”高速ネット接続”とも”ネット使用料無料”とも書いてありませんでした(笑)!
こんな回線が良くてネット無料の部屋にネットについて何も記載されていないとかもう何も信じられない…
ちなみにプロバイダーとして紹介したAsahiNetですが、回線も含めたAsahiNet光というサービスもあるそうです。Ipv6対応で料金がお得なので回線工事が必要になった人は検討してみてください。
「ネット専用回線」などの用語について
光ファイバー = 「建物までは光ファイバーが来ている」
繰り返しになりますが、集合住宅の光回線は「建物までは光ファイバーで、途中から部屋までは電話線(VDSL)で繋がっている」ということが多いです。
これも契約としては「光回線」「光ファイバー」と呼ばれてしまうので、自信満々に「光ファイバー」とか「ネット専用回線」と書くんだと思います。確かに間違いではない。僕を含め騙される方が悪い()
また他の理由としては、築年数が古い物件でいち早く光回線を導入したというパターンも考えられますね。光回線が出始めた頃はVDSLが普通だったので、「建物までは光回線」状態でも当時としては高速だったんです。それで当時から現在まで「光ファイバー」「高速ネット接続」と書き続けているというのも考えられます。
僕は1つの地域の十数個の物件を見させてもらっただけなのでサンプル数は少な過ぎますが、今のところ「光ファイバー」と書いていて光コンセントがあった物件に出会えていません(笑)。(僕の住もうとしている地域が酷いだけですよね?そうだと信じたい)
ネット専用回線 =「光ファイバー(建物までは)」と同じ?
上で書いた電話線すら無いのに「ネット専用回線」と書いている地雷物件にしか会ってないので分かりませんが、わざわざ”ネット専用”なんて書いているんですから建物まで光回線というパターンだと思います。
「ほぼVDSL。運が良ければ光コンセント」という認識で良いと思います。
ー追記(2022/2/4)ー
これまで書いてきたように多くの物件ではインターネットの接続に電話線を使用しています。
そして大体は“電話とインターネット”または”CATVとインターネット”が1つの線を共用していてインターネットがフルで回線を使用できていません。
それに対して、インターネットが電話やCATVと線を共有していない、つまりインターネットが独占して使う線が部屋まできている物件に対して「ネット専用回線」という用語が本来であれば使われるそうです。
高速ネット対応 = 「とにかく固定回線は使える(工事は必要かも)」
高速ネット対応という情報は「対応」という部分が肝です。
「高速ネット」という部分が固定回線を意味していて、「対応」というのはネットが使える状態にできるということを意味しています。
具体的に言えば、「まだ回線工事していないけど住み始めたら工事して良いよー」という場合に高速ネット対応と本来は書かれるようです。
高速ネット対応と書かれた物件では、固定回線は確実に引けるけど自分で業者に電話して工事をお願いすることになる可能性があります。
ただし、前に住んでいた人が工事済みということが多いみたいで、僕が内見していた時は高速ネット対応と書かれていて回線工事をまだしていない物件はありませんでした。
原状復帰とか言ってわざわざ戻すのも面倒ですしね。
管理者も不動産屋もよく分かっていないことが多い
不動産屋の方に「ネット専用回線って何ですか?」と聞いてみましたが、「ごめんなさい。統一されていないというか…正直ネットのこと良く分かってないんですよ私たち(苦笑)」と言われました。
これは仕方ないことだとは思います。ネット回線のこと最低限知っている人って客の方も少ないですしね。不動産の人も客からネット回線について深く聞かれる機会が少ないんだと思います。
あとは不動産情報を書くであろう管理人達の知識が古かったり足りなかったりする問題を解決するのは大変でしょう。だって人数多いですもん。そして、不動産の数も恐ろしいほどありますから1つ1つ精査するのも難しいでしょう。
やったら手数料大幅アップしちゃいますね。
ただ、これからリモートワークやテレビ会議が増加すると思われるので力入れて欲しいなぁとは思います。
光コンセントがあっても安心できない
VDSLは最大100Mbpsでノイズの影響も受けやすい。一方、光配線は最大1Gbps出る。じゃあ光コンセントがある物件ならネットは高速なのか。
実はそうとは限りません。VDSLでも光配線でも集合住宅なら回線を複数の部屋に分割しています。大元の回線が同じ1Gbpsだったら、部屋数が少ない方が通信速度が速くなる可能性が高いです。
ちなみにVDSLは基本的に最大16分割までできて(32分割もできるにはできる)、光配線だと最大32分割できます。つまり、光コンセントがある集合住宅では運が悪いと32分割されていてVDSLより残念な回線の可能性があります…
しかし、光コンセントがある場合は最大1Gbpsで部屋まで回線が繋がるので、大元の回線が10Gbpsだったり部屋が少なかったりしたら超高速な通信をすることができます。
さらに言うと、インターネットの通信速度は回線だけじゃなくて、プロバイダーの契約内容や質によっても遅くなることがあります。VDSLの部屋では大体プロバイダーも良くない会社や契約をしていて、速度が10Mbps程度にまで落ちることが多いです。
余程の事情が無い限りは「Ipv4 over Ipv6」や「Ipv6プラス」などと呼ばれている契約内容にするのは必須です。記事が長くなってしまうので、詳細については申し訳ないですがご自身で調べてもらいたいです…
-Ipv6プラス対応の業者-
・@nifty光|高額キャッシュバックや豪華特典がもらえる!
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ネット使用料無料の物件について
ネット使用料無料の物件では回線を変えることは基本的にできませんので、自分で以下のことを問い合わせた方が良いです。
- 回線会社とその契約内容
- プロバイダーとその契約内容
- 光コンセントかモジュラージャック(電話線)かLANポートか
家賃を安く見せるためにネット使用料を無料にしているパターンが多いので、格安な回線契約をしている可能性が高いです。
反対に、家賃高めで凄く良い回線が最初から通っている物件もあります。これは「何もしなくても良いネット回線が使えるよー!その分の金はもらうけど」という考えで良い契約をしてくれている物件です。
どちらにせよネット代は家賃か管理費に含まれているということです。
ちなみにネット使用料無料じゃなくても、回線については「インターネットの契約をするときに何か制約はありますか?工事とかできますか?プロバイダーは好きに選べますか?」など質問した方が良いです。回線会社は変えられなくてプロバイダーは対応したところしか選べないとか、建物全体で1Gbpsまでみたいな情報が聞き出せることがあります。
不動産の担当者と管理会社の人が回線について全然知らない人ばかりで僕は凄い苦労しましたけどね(笑)。コミュ症の僕には地獄のような時間でした…ハハハ…
結局は「現地で下見」と「問い合わせ」をすべき
ネットの情報は信憑性低くて、担当者もネットに詳しくない人ばかり…どうすれば良いのか?
もう分かると思いますが下見と問い合わせをするしかないです。
特に光コンセントがあるか、電話線しかないのかとかは実際に見てみないと信用できません。必ず下見することをオススメします。
ネット環境にこだわる人って僕みたいにコミュ症で不動産屋に行くのが億劫な人も結構居ると思いますが、ネット環境について妥協したくないなら下見しまくって問い合わせしまくるしかないです。
まとめ
物件に関するネットの情報は、特にインターネット環境に関しては当てになりません。早い段階で下見をして自分の目で確かめましょう。
住まい探しって情報量多くて疲れますけど、生活において家賃や住環境って非常に大事な要素です。
この記事が皆さんの納得できる物件探しの手助けになれたら嬉しいです。
ー 最後まで読んだアナタにオススメの記事
【スプラトゥーン2】速度30Mbpsでも安心できない!DNS変更は意味あるのか。ネット環境の誤解集
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